近年は男性も増えていますが、看護師は長年女性に人気の職業となっています。途中出産などでキャリアに穴が開いても、再就職しやすいのがメリットです。その上、全産業で平均給与を見たとき、女性の給与は男性より低くなるものの、看護師は引けを取りません。
それでも病棟看護師は24時間体制で患者の命を見守る医療関係者なので、ハードワークであることは事実です。ある程度の社会的地位があり、収入が高く、雇用が安定しているというメリット以外に、看護師が欲しいものはハードワークに耐えるだけの力になってくれる精神的な支えでしょう。
精神的な支えは、仕事のやりがいだと考える看護師は少なくありません。病棟看護師であれば、患者から感謝の言葉をもらう機会は毎日のようにあります。感謝の言葉は人の役に立っていることを実感できる言葉で、自己肯定感が高まります。また、病気や怪我で弱っていた人が徐々に元気になる姿を見ることで、反対に自分が元気になると感じる人も多いです。
また、ターミナルケアを行う病棟に勤務している場合、患者やその家族の心に寄り添って、精神的な支えとなってあげられることに大きな喜びを感じる人も多いでしょう。医療行為だけでなく、精神的にも患者を支えてあげられるのが看護師の強みです。さらに、病棟以外に勤める看護師であっても、注射が上手、患者に親身に対応ができるなど、自分の得意分野を見つけて自信をやりがいにつなげていくとよいでしょう。外来看護師などは感謝の言葉をもらえる機会は少ないかもしれませんが、役に立つ仕事を担っています。